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水の上でピアノを

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イギリスで一番きれいだと思うとこは?Where do you think the most beautiful place in Britain?
バーサのところ!Bertha’s place!

■place「ところ」もっとも漠然と場所を示す。Town「町」 city「街、市」イギリスではキリスト教のカテドラルがある町。 Area 「区域」「地域」
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「普段着の英語」ピックアップ

セミリタイアしてから月2のペースで国内外を旅行する、Vの姉のバーサとその夫サム。ケンブリッジに行くつもり、とVが言ったら、いつも見ているネットのサイトから、オススメのホテルを教えてくれた。

結局もたもたしている間にそのホテルはいっぱいになってしまい、ただバーサは私たちのために検索するうち、自分たちも泊まりたくなってしまったらしく、彼らのほうがずっと早く勝手に自分たちの予約をした。Vと私は別のホテルに泊まることになったものの、出発前日になって同じ日に行くことがわかり、「そんなら」と、サムの運転する車に便乗することになった。

ケンブリッジまでの高速道路で、私はバーサに「イギリスで一番きれいな町はどこ」と聞いた。なぜってバーサとサムはイギリス中行ってるから。そしてら「ストラスフォード」だって。ストラスフォードは行ったことないけど、シェイクスピアで有名な町だ。ストラスフォードの正式名称は「ストラスフォード・アポン・エイボン」つまりエイボン川の上にあるストラスフォード。

イギリスには、この「アポン~川」と名のつく町がときどきある。

もし私が「イギリスで一番きれいなところは」と聞かれたら、バーサのところだと答えるだろう。
バーサにそう言ったら、「どこがすきなの」と言うので、「家と庭、ホスピタリティ、イギリスで一番暖かい心」と答えたら、バーサは黙って、不思議そうだった。

イギリスで好きな風景には川があることが多い、って前回書いたけど、考えたら バーサの家の庭にも川が流れている!川が流れる庭を持っている人なんて、イギリスでもそう多くないと思うけど。

ケンブリッジではその後一度だけ彼らと夕飯を一緒に食べに行った。でもあとは、あいまいに別行動ながら、携帯でときどき電話はする。こういうべったりしない関係、私は好きだな。

Vとケンブリッジの川ぞいを歩いていたら、こじゃれたキャビンつきボートが並んでいる。デッキに薪が積んであったり、洗濯物が干してあったり。野菜がころがってたり。

Vによると、ボートの中に人が住んでるそうだ。

手紙はどうやって受け取るんだろう?電気は?水は?
と聞いても、Vは何も知らない。

「どういう職業の人なのかな?」
「ふつうの人たちだと思うよ。ボートの中で仕事できる自営業の人もいるかもしれないけど」
「旅が好きで舟に住んでるんだろうから、そのまま旅に行くの」
「月に一回とかなら、行くのかもしれないね」

Vによると、イギリスでもごく一部の人ではあるけれど、もともと運河で物を運ぶなどしていて船に住みついたまま移動していたのが、家としてそのまま住み続ける人が生まれたきっかけじゃないか、と言う。

ロンドンの運河にもこういうボートがたくさんあったのを思い出して、ネットで検索したら、冬は住まなかったり、夏だけ借りて住む人も多いらしい。

舟を貸してもうける、なんていうサイトまであった。それによると、ハウスボートには一人か二人で操作するには大きすぎる舟も多く、必ずしもそのまま旅行しやすくないらしい。

日本では舟に住むなんて聞いたことないけど、イギリス南部の地形は山がほとんどなく、起伏と行っても丘ていどなので、川も日本よりおだやかに流れる。

ケンブリッジでもまるで流れてないかのような静けさだ。だからよほどの天候でないかぎり、船酔いとか浸水とかもないんだろう。

What’s life like on a houseboatと検索したら出てきたブログ。オーストラリア人の写真家が、アムステルダムで舟を借りて住んでいる。

*( What’s life like on a houseboat 

ピアノが好きな人みたい。雨の日にピアノをハウスボートでひいたら、という録音がここで聞ける。

*(*ピアノと雨音 

どこの国でも人生はまわる輪や、漂う流れに例えられることが多い。
舟の上の暮らしは、まさに漂う人生そのものみたい。
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by nanaoyoshino | 2010-03-29 10:50 | SimpleLife/普段着の英語

イギリスで一番美しい街

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そこ避けて歩けよ。Don’t walk there.
わっ、すごい犬の糞。Oh, dear! This is terrible dog dirt.
違う、あひるのだよ。That’s not dog’s. That’s duck’s.

■糞を表す語はいろいろ。 dirtはもともと汚物, crapはばかげた物から、糞にも使用される。
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「普段着の英語」ピックアップ

旅好きの私は、街が一番美しいのはイギリスではなく、イタリアだと思っている。でもあえてイギリスで一番美しい街はどこかと聞かれたら、ケンブリッジCambridgeを挙げる。

その美しさは、ほかにあまり類を見ない、キングズカレッジのような圧倒的で優雅な建物があることにももちろん関係ある。

でもそれはむしろ、学生好みのカフェや書店などのある小さな通りや、広大な芝生の広場を自転車が走り、カレッジがおだやかな川の風景にたたずむ、街全体の雰囲気にあるのだと思う。

以前ロシア映画で、低い木がまばらにあるていどのなだらかな草原に川がUの字を繰りかえすように蛇行する、日本では見かけない風景を見た。イギリスの川もそのロシア映画のと似ている。

Cambridgeの名前の元になったCam川も、大学街を囲むようにUの字型に流れる。Oxford,Cambrige大学の次に古いとも言われるDurham大学も川に囲まれて、こういう大学街を流れる川では、平日に行くと学生たちがボートを漕いでいる。

私が好きなイギリスの風景にはかなりの頻度で、ゆったり流れる川がある。イギリスといえば誰もが行くロンドンだって、運河があるあたりは時間がゆっくり流れているように見える。

Cambridgeといえば、もちろんOxfordとともにイギリス屈指のエリートを何百年間も排出し、今もこの2大学出身者が、政治や法曹界、その他知的超エリートのほとんどを占めると言われる。

gentlemanというのはまさしくイギリス的なものだけど、ただたんにやさしい(gentle)のでもない、すっきりと、秩序を乱さないけれど、包み込むようにやさしく寛大で、洗練された美しさを指す言葉ではないかな。でそれは目には見えないけどこういう場所で、数百年かけて作られてきた。

Oxford,Cambrigeを代表するようなエリートを生み出すしくみの一貫にあるボーディングスクール出身者には、姿勢にも話し方にもほかの国には見つからないような、独特のたたずまい、gentleさを感じる。誇り高さだけじゃなく余裕ある礼儀正しさ、たまたまじゃない、確立されたフォームとしの上品さ。(これが形骸化してフォームだけになると”Mr Bean”に!)

Cambridgeは、gentleというひとつの価値観にあるように、整然として美しいカレッジの建物が、威嚇的ではなくまわりの自然とやさしく溶け込んでいる。
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by nanaoyoshino | 2010-03-21 08:28 | SimpleLife/普段着の英語

無意識はだませない

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あ、このシャツ、去年のクリスマスにお父さんにあげたのじゃない?たんすの肥やしになってる。Look at these shirts! We gave your Dad at last Christmas. It must have been in the wardrobe since then.

おととしあげたクリスマスプレゼントも、箱からあけてもいないじゃないか!
This was our Christmas present for him two years ago. He even hasn’t opened it yet!

■イギリス英語では、closetは大きな収納部屋、 wardrobeは洋服だんす、 押し入れはcupboardというそうだ。
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「普段着の英語」ピックアップ

怖い夢を見た。めざめた後も思い出すと涙ぐむほどの悪夢。あんまり衝撃的だったので、なんでそんな夢を見たんだろうと後で考える。

このところ半年くらい、ときどき眠れないときがあると、雑誌で見たアイデアを実践している。その日にあった「よかったこと」を3つ考えると眠りにつける、というもので、じっさい3つと言わずどんどん数えていって、もうこれ以上出ないかな、っていう頃に自然に眠りに落ちる。

でもその習慣を実践した日の夜、極端に怖い夢を1、2回見た。できのうも時差ぼけが残って夕飯後に眠ってしまい、夜中に目が覚めたら眠れなくなって、「よかったこと」を思い出して寝付いてから、怖い夢を見た。

心理学者じゃないからよくはわからないけれど、「よいこと」ばかりを考えて無意識下に過剰にそれ以外の感情を抑圧してしまって、その反動が夢に出るのかなって思った。

さらにもともとの原因として、Vの実家の田舎ではアジア人なんてテイクアウトの中華料理店の店員以外、いまだかつて見たことがない。その店員だって、薄暗い店の奥に亡霊のようにたたずんでるだけで、外で見たことなんて一度もない。

またVのお父さんの老人ホームを訪れたとき、お父さんが私にはよそよそしかった。それでますます、結束の固いVの家族や、この町全体が私をのけ者にしているような感じをいつのまにやら持ってしまったのかなと思う。

でも振り返るとお父さんが私に対してもし冷たかったとしても、私が嫌いなんじゃないような気がする。お父さんは明らかに、動かないからだという思うようにならない現実を肯定できずに怒っているのだ。自分自身を拒絶し、私にもやさしくなれないのかと思う。

たぶん私がこの国で疎外されていると感じるのも、町が私を拒絶しているのではなく、私がこの国で自分自身をじゅうぶん愛せていないのかもしれない。
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by nanaoyoshino | 2010-03-13 19:34 | SimpleLife/普段着の英語

空から、陸から

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誰の犬? Who’s dog is this?
リュックの中のビスケットあげたら? Give your biscuits in your rucksack.
イギリスの犬ってビスケット好きなの?あホントに食べた。
Do British dogs like biscuits? Oh it actually ate it!
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「普段着の英語」ピックアップ

ヨーロッパは最近、夏は異様に暑く冬は異様に寒いみたいだ。

日本からVの実家へ向かう飛行機から見たイギリスは、雪景色だった。

雪に覆われたイギリスは雪が地形を表すので、上がまっ平な丘からなっているとあらためて知った。

肌のキメの写真とか見ると、バッグの革の表面みたいに、ヒトの肌もこまかいシワが走っている。飛行機から見たイギリスの地形はちょっと肌の拡大写真を思わせた。日本だと山は三角形の頂があるところ、イギリスの丘にはそれがなくて、頂上はものすごく広くて平で、丘と丘のあいだの狭い谷間がシワっぽく見える。

Vの実家についてからは毎日ハイキングしている。というのも田舎はハイキングできる小道だらけなので、東西南北どの方向にも牧歌的な風景をどこまでも歩いていける。

それに私が到着した日以来毎日快晴で、気温も上昇し今日など暖房を一度もつけてない。

毎日歩いていたら、イギリスの丘というのは、相当アップダウンがあることに気づいた。きのうはVの実家のある丘を下って川縁の小道を歩いて、戻るときに来たのと別の丘を当てずっぽうに登ったら、その急なこと。雪が溶けてなかったらそのままスキー場になるだろうというほどの傾斜。

その丘を登りきると、はるか遠くまで見渡せる。

同じような丘が、あちこちに見える。

上りきって木もまばらな草地は、ほぼ360度の地平線。

これがつまり丘の頂上で、観光地でもなく、地方都市の間にある田舎の丘だから犬を連れて散歩する人もまばらで、ただ風だけが吹いているのだった。
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by nanaoyoshino | 2010-03-12 05:11 | SimpleLife/普段着の英語

嘘もホントも

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あなたのお父さんのたんすの引き出し開けたら、モノの入れ方があなたと同じでぐちゃぐちゃだった! I saw your dad’s drawer earlier. The way things are put was as messy as yours.
血は争えないな。It’s inheritance!

↑↑↑↑普段着の英語ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Vの実家におととい来て、きのうVのお父さんの老人ホームを訪ねた。老人ホームって、考えたらあんまり訪ねたことがなかった。Lおじさんのところ以外。Lおじさんのとこは、小さなアパートって感じだったけど、Vのお父さんのとこは、中級ホテルのスイートルームって感じ。広々したきれいな居間と寝室と、ダイニングキッチン。窓から見える整えられた庭も気持ちよく、日当りもいい。

お父さんはこの建物の内装や設備(お姉さんが整えた)には満足しているようだったけど、老人ホームに大喜びで入る人ってイギリスでもきっと少ないんだろうな。できれば来たくなかったっていうか、しかたなく、あきらめの気持ちで来たっていうふうな印象を私は受けた。

Vのお父さんがいなくなった家は、私にはいる意味がなく感じる。Vはもともと育ったところだから自然に感じてるのかもしれないけど。以前は何にもすることがなくっても、お父さんがいるからいる意味なんて気にかけてなかったけど今は時間がとてつもなく長く感じられる。この家に私とVだけでいるなら、べつに東京にいたって同じだから。

今日はLおじさんの老人ホームを訪ねた。LおじさんはVのお父さんとは3つくらいしか年が違わないらしいけど、Vのお父さんと違ってまだ何でも一人でできる。とても元気そうだった。ただ片目が昔からかなり悪いので戦争にも行かなかったし、今はたぶんもっと悪くなっていて、車がたくさん通り大通りをわたることが難しいらしい。

Lおじさんは昔の話をいろいろしてくれた。私は昔の話を聞くのが好きだ。歴史とか、それだけではおもしろくないけど今と比較するとおもしろい。Vのお父さんは、私とVの最近行った場所の写真を見せようとしたら、それすらもいやがった。感傷的になるから、と言った。Lおじさんにその話をしたら、今は何もできなくてどこにも行けなくなったから、そういう自分を思うと辛くなるから人の写真を見るのもいやなんじゃと言ってた。

Vの家族はお互いをいつもいたわりあって、明るくて、現実とは思えないほどよい家族だとずっと思ってきた。今でも別にそれを否定はしないけど、お父さんが老人ホームに入ったときは、お父さんは入りたくなかったけどVのお姉さんたちが入らせたかったのだ。Lおじさんがそう言っていたし、お父さんは私がいる前でも入りたくないと言って泣いていた。

ヘルパーを入れるときも同じでお父さんはヘルパーはいらないと激怒していたけどお姉さんたちがあきらめずに、結局ヘルパーに来てもらうことになったのだ。

Vのお父さんは足が悪いために、1度か2度、倒れてヘルパーがやってくるまでおき上がることができなかった。そういうことがあってお姉さんたちは、ヘルパーが来るようになってからたった数ヶ月で、今度は老人ホームに入れてしまった。また起こったら心配だと思ったのだ。とくに自分たちが旅行して数日お父さんを訪ねることができないときなどを心配していた。

心配はもっともだけど、ヘルパーや老人ホームとお父さんを手厚く介護するたび、お父さんのからだは急速に弱ってくようにも見える。半年前までは杖をついて歩けたし一年前は私と一緒に散歩できたのに、今では歩行は車いすだ。

この家族はずっと変わらないような気がしていたけど、いろんなことが変わっている。
お父さんの世話をしているのは、お姉さんで私は何にもしてないから、その苦労や心配を責める訳にはいかないけれど、お父さんがたった半年でこれほど環境を変えた結果、不満ではないとしてもあきらめの境地という様子をしているのは、理想の家族の姿にも、そうでないようにも見える。

ただVは私より早く里帰りしてはヘルパーが入る前お父さんの入浴などを助けてた。そしてお父さんのことを私とある程度共通の観点(お父さんはいやがっていたのに大丈夫だろうか)から懸念もしてたけど、今も誰を責めるでもなく鷹揚に状況を受け入れてる。この悩まず批判もせず、自分にも他人にも寛容なのが、この家族の平和であることと何か関係あるんじゃないかという気がしてる。
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by nanaoyoshino | 2010-03-06 08:45 | SimpleLife/普段着の英語