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お掃除してる、いい笑顔

この教会で(前回の記事のつづき)一番好きなのは、礼拝堂とカフェを結ぶ階段に飾ってある、この教会がイギリスで使われていた半世紀くらい前の写真。

教会の関係者かご近所さんが、みんなで教会を大掃除かリフォームしてる。神父さんもバケツを持ってみんな知った仲というふうな、いい笑顔だ。

塔とか、たぶん外観は当時のままなんだろう。イギリス時代の写真から、一般のイギリス教会についてのVの意見もあわせて推察するに、床は茶色の木だったのをまっ白い大理石に変えてある。壁もまっ白で中に入ると、わっとまっ白な世界。この白さ加減が、外観イギリス、中は地中海ヨーロッパっていう感じになっている。

さらには礼拝堂と40人くらいしか入らない。Vの家の近所でもどの教会もこの教会よりは大きかった気がする。こんな小さい教会見たことないと言ったら、Vは、(自分の育ったあたりにも)この規模の教会はあると言った。

カフェ内には、モデルじゃなくリアルにそこで結婚式を挙げたカップルの、(だから普通の人たち)教会内でのようすがビデオ放映されている。

年配の女性参列者はほぼ全員、黒っぽい着物。新郎新婦がペコペコお辞儀して入ってくるし、建物は折衷ヨーロッパでも、中の人びとは当然日本の伝統的しきたりに従ってる。
その後カフェに移っての新郎新婦が幸せそうな、披露宴の様子とかも映される。今の結婚式は、こういうふうなのがはやりなのね。

この教会では、Jポップのミュージッククリップも撮影されることがあるらしく、そのビデオもときどきカフェで放映されてる。

黒人のモデル男性と女性アーティストがからんだりとか、まるで外国で撮影したかのように見える。ビデオで写された外観では隣にあるホテルのビルが、必ず処理され消えてなくなっている。
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by nanaoyoshino | 2010-02-23 00:44 | hundreds of days off

煤けた石のまま

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自分たちの庭みたいに思っている公園のそば、川沿いにあるカフェは移築したイギリスの教会の地下にある。ヨーロッパの教会の地下って通常神父さんの墓場とかだけど、地下と言っても川に面する側が少し低くなってる面がガラス張りで、とても明るい。外の階段も移築したものらしく堂々としたものだ。踊り場には小さな可愛らしい噴水があった。

カフェなんだけどメインの用途は結婚式の披露宴会場なので、平日は披露宴打ち合わせのカップルとホテルの担当者くらいで、静か。Vの家の近くの角を曲がるごとにある教会みたい。

産業革命時代の工場の煙による石の煤け方まで、ソックリだそうだ。この教会は扉をいつも開け放しているので、好きなときに礼拝堂を見ることができる。日本に移築されるときにはこの教会、たぶんほとんど誰も行かなくなって放置されて、日本行きが決まったときは近所でさぞかしふしぎがられただろう。

川のまわりは建物がないぶん風景が広く、空も広く見え、昼間はとても明るい。歩いてる人の顔はのんびりして幸せそう。雨が降る季節で水が多ければ、せせらぎの音にやすらぐ。

夜は夜で、川下のほうならまわりの建物の明かりが川に映って美しいし、川上へ行けば明かりが少ないので野性的な暗闇や、雨上がりには植物のにおいが満ちて、とても遠くに来たみたいな気がする。
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by nanaoyoshino | 2010-02-21 00:34 | hundreds of days off

小さな「初めて」がいっぱい

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ずっとばたばたしていて、
また風邪ひいたり、税務署に行ったりであまり休めなかったので、
今日久々に休むことにした。

とはいえ仕事でブランディングに関係している会社を競合他社と比較するため、
その会社に顧客を装おって問い合わせしたりして。

これも仕事だとすれば半日働いたことになる。
でもどっちにしても必要な問い合わせだったので、やっぱり私用か。

朝と昼そういうことする合間に、
ヨーグルトにバナナを鉛筆でも削るように果物ナイフで薄切りしてのせ、
シリアルをふりかけ、
それからゆで卵にトーストと、
洋風の朝食。

今日初めてクレープを作った。

きっと「小麦粉バター卵牛乳」っていう感じで混ぜて焼くだけだろうって想像しつつ、いちおう検索してみる。

なんか仰々しい道具を用意しましょうというサイトは、面倒なのでパスして別のサイトでチェック。

材料は予想通りでも、卵の調理って思いの外難しいものだから、
火の強さだけは書かれた通り厳密に守って、あとは適当でもわりとうまくいった。

リンゴをよく煮てアップルパイの具みたいにアツアツにし、
バナナとアイスクリームもはさんで。

でもあのバターのにおいが部屋にしばらくこもるのはちょっとゲンナリ。
イギリス人たちが、カレーの料理後2時間くらい換気扇回したがった理由もわかる気がした。

それから私とVが毎週のように行く近場の公園
(林の丘の風景がイギリスの丘に似ているので勝手にEnglish Hillと呼んでいる)に、
これまた初めてひとりで行ってみた。

会社辞めて以来自転車で近所は行くのだけど、
この公園までの道がとくに広くて気持ちがいい。

べつにそれほどいい天気じゃなかったのに夕焼けの西の空がばら色に染まって、
富士山が最高。

これも初めて途中で見つけたほか弁の店でノリ弁買って、
富士山見ながらひとりでピクニック。
貧乏贅沢な午後になった。
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by nanaoyoshino | 2010-02-13 19:49 | hundreds of days off

外だって、かんたんだって <中国の朝ごはん-3>

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中国はとてつもないスケールで大きいし古い。だから自分の国日本と似てるようでいながら、そのスケールのために、まったく似てないものにも出会う。自分のルーツと思えるものにも、どこにも見たことのないものにも、出会う。

中国へ旅するたびにいろんな中国人たちと食事をする。ひとり旅ならユースホステルに泊まってそこで会った人たちとか、バスで隣に座った人だったり、観光地でちょっとモノを尋ねた中国人の学生とか。

オープンなふんいきの若い中国人とふらっと朝ごはんや昼ごはんだけいっしょに食べて、あとはばらばらってことも多いし、1日~2日いっしょに旅することもある。

中国人はとても気楽に、食堂に入って麺類を食べる。日本でも食堂とレストランといえば、ぜんぜん違う雰囲気を想像するけれど、ここで食堂と表現した場所は、建物の1階にあって屋根はあっても、道路に面した側には壁がないというふうな中国のどこにでもある食堂だ。

中国人と食べた朝ごはんっていえば麺類ばかりで正直言ってうどんみたいなものに青野菜が少々のってた、というくらいで、ほかにはあんまり印象に残ってない。

一度生野菜を日本の鍋物みたいに脇へ置いて、お湯にさっと通して麺といっしょに食べたことがある。お湯が必ずしも沸騰しているように見えず、食あたりが心配だったのだけど、あっさりした熱いスープに、野菜はしゃっきり、サラダみたいな食感で朝ごはんにぴったりだった。(食あたりもなかった)

中国でもレストランと形容したくなるような、ホテルの中や鉄筋コンクリートの建物とか広々した中に厚い絨毯が敷いてあって、堂々としたふぜいのビジネスマンふうの客がいるようなところもあるし、「食堂」とこういう店との中間のような店もある。

高級そうなレストランに中国人と入ったことは少ない。店のたたづまいが高級になるほど、素材や味付けが他の国と比較できないほど豊富で複雑になってきて、凝った感じのごちそうがけっこうなボリュームで出てくるように思う。

でも私は中国人がぱっと入って麺類だけ食べてぱっと出るような、いかにも日常的な食堂のほうが、量も多すぎず時間も早いし味もシンプルで、自分に合う。人の出入りや街の空気が感じられるオープンエアーな場で、温野菜サラダ感覚の麺類は、ビックリするような味はないかわり、異様とかまずいこともない。

中国を旅すると食堂でも、こんな屋内だか屋外だか区別しにくいような簡易食堂や屋台みたいな店が、少し人が集まりそうな場所ならどこにでもあって、早朝から深夜まであいている。

ホンコンだか広州だったか郊外の場所だったと思うけど、朝バス停に向かって歩いていたら、バス停の前に屋台が(屋根もない、ただテーブルがあるだけの)いくつも並んでいた。

若いビジネスマンらしい人たちが朝ごはんを、おかゆとか麺類とか、食べていた。通勤の前の単独で来ているらしい人たちがいっぱいいて、かんたんなものばかりだったと思うけど湯気があちこちで立っていた。私もいっしょに食べたかったけどそのときはひとりで、どう注文するのか良くわからなくて、通り過ぎてバスに乗った。

中国で買い物していると店のレジカウンターのすぐ向こうに食卓が置いてあって、家族が食事していたり、川の近くを歩いていたら舟の上でまな板を置いて、野菜を切っている少女を見かけた。

中国ではどこへ行っても調理しているし、家族が食卓を囲んで食事をしている。いいかえれば中国人はどこだって台所にも、食堂にもしてしまう。世界中にある中華街だって、その延長のようにも思える。
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by nanaoyoshino | 2010-02-07 01:02 | 世界の庭とごはん