<   2008年 03月 ( 3 )   > この月の画像一覧

17 5年後のバースデイカード

e0144237_241291.jpg

「今日はバーサの家に泊まってる。さっきランチ食べたよ。」
” I ‘m at Bertha’s place. We had lunch earlier.”
「何食べたの」” What did you eat?”
「ジャケットポテトだよ、庭でとれたポテトなんだ。」” We had Jacket potates. The potatos were from their garden.”
「庭のサマーハウス(夏のお茶室)見た?」” Have you seen the summer house in the garden?”
「まだ見てないね。」” I haven‘t seen it yet.”
「君は今何してたの。」”What have you been doing?”
「DVD借りて見てた。アフガニスタンの。結構ショックだった。」
“I rented a DVD. That was about Afganistan. That was quite shoking.”
○.・.。.・・・‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「普段着の英語」ピックアップ

友人アリスに結局送らなかったバースデイカードが、5年たって引き出しから出てきたことがある。長いこと連絡が絶えていて、もう引越ししたんじゃ、と思って出すのをやめたものだ。みつかったとき、ひょっとして、という気持ちになって、ためしにそのまんま投函した。1ヵ月後返信が来た。何年かアフガニスタンに住んでいて、つい最近カナダに戻ってきたばかりだと言う。

東京で会ってた頃、天然のプラチナブロンドの彼女は、見かけに時間もエネルギーもかける気はなさそうだった。2000円以上服にお金をかけなたことないと言ってた。女優みたいな容姿で、最下層の女性や娼婦にインタビューし、女性の人権を訴えてた。

「カンダハール」という映画を借りた。ヴィンセントが2週間前から実家に帰っていて、一人の時間をつぶすために。頭からすそまでブルカと呼ばれる布を被ってるアフガニスタンの女の人を、スチール写真で見たことはあった。こんど映画で大人の女全員が、布で覆われたまま社会生活するようすを見たら、印象は全く違った。誰だかぜんぜん区別がつかないまま、布が移動してるような女性たちの姿は、亡霊みたい。貧しいのでお金のためになんでもする子供がいる。

地雷で片足をなくした男たちが、何日もかけて故郷から杖をつきながら歩いて、赤十字のキャンプに集まってくる。でも全員に与えるだけの義足の用意はない。杖をつく人たちが突然一方向に走り出して、白人のボランティア女性は「どこ行くの!」と叫ぶ。パラシュートにぶらさがった義足がたくさん空から降ってくる。義足がほしい思いが、幻想的なシーンで表されてる。

アリスはカナダの厚生省の海外部みたいなところで働いてたはず。返信には大きな写真が同封されてた。彼女はジャージみたいな服を着て、ノーメイクのまま、シワガいっぱいあるくしゃくしゃの笑顔で写ってた。その後メールをしたら「明日からエジプトに行きます」という返信が来た。写真に同封されたユニセフのカードに「私はまだ、理想の男性とはめぐり会ってません」と書いてあった。


人気blogランキングへ←ありがとう!励みになります。
[PR]
by nanaoyoshino | 2008-03-25 23:30 | SimpleLife/普段着の英語

16 ネックレスひとつに伝え方100通り

e0144237_0514482.jpg
○.・.。.・・・‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あ、アップル社からメールが来てるよ。
”I’ve got an e-mail from Apple Macintosh!”
あなただけにメールが来たみたいな言い方だけど、何百万人に送ってるんだってば。
”You sound as though it was sent to only you but they sent it to millions of customers.”
見てこの薄さ!クールだな。やっぱりPCはウィンドウスじゃなく、今度買うならマックだな。
”Look! It’s so thin!  It’s cool! Next time we buy a computer we should buy Macintosh instead of Windows! ”
メルマガでこんなに効果があるなんて、あなたって広告業界にとって理想的な顧客ね。
”It seems this junk mail was so affective to you. You might be an ideal custommer for the advirtising industry!”
○.・.。.・・・‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
以前ブログを開こうと思ってたけど、更新しないままでもうURLも忘れてしまった。更新しなかったのは、誰に向かって伝えたいのか自分で決められなかったからだと思う。ミクシだと読者を友人と想定できたので、書きたいことが浮かんだ。もともとミクシで続けられそうなら今度こそブログと思ってたのでブログにしてみた。
 
いろんな雑誌の編集部に商品の紹介記事を出してもらうお願いをする仕事をメーカー側の人間として進めてたことがある。雑誌camcanと JJの違いや WithとMOREの違いなどにはそもそもあんまり興味がなかったので、そのとき初めて知ったことが多かった。たとえば同じネックレスを紹介するにも各誌同じ伝え方では、なかなか読者に受けいれられない。Withでは「オフィスでプレゼン時映える」と言いMOREでは「医学部のK君が選んだ」と言ったり、表現を変えるだけで反響はぜんぜん違う。ネックレスひとつに「正しい表現」は何通りも存在する。

「ワンフレーズポリティクス」で有名な以前の日本の首相はテレビの記者会見で、「このようなことが二度と起こらないよう、関係諸子に指示しました」とか「安全を確保するために万全を期す覚悟です」みたいな、あたりまえでしょ?とツッコミたくなる言い方もよくした。それについて、そして記者たちも何も質問しないのを見て、ヴィンセントが怒った。

国が違うと細かい日常生活の常識はケッコウ違うけど、大きな社会常識って違うようであんまり変わらない。でもときどき日本に存在しない常識が他の国にあることで、エッと思うことがある。たとえばイギリスでは上の首相みたいな一般的なことを公式な場、たとえば大学などで言うと、何も発言しないのに等しいととられ「具体的に言いなさい」と注意がとぶ。またどこかで聞いたようなよくあるせりふは「クリシェ」と呼ばれ、発言する人が優秀でないように思われる。

広告の世界では、このイギリスの常識がずばりあてはまる。戦略もなく一般的なことだけ言う広告や、どこかで見たことがある、聞いたことがある表現では、まずモノが売れない。ネックレスでも、クルマでも、コンピューターでも、毎年新製品を出したってそんなに極端に変わるわけじゃないから、新製品を広告でどう伝えるかが勝負。何億円を売り上げる商品の広告だと優秀なカメラマンやクリエイティブディレクターが集められ、大勢の気を引く、新しい表現が生まれる。

あたりまえだけど広告の究極目的は、広告主がもうかること。最高に贅を尽くした有名クリエイターによる大ヒット広告でさえ、たいていは短期間に世の中を席巻し消費される運命にある。結局は資本主義社会の徒花なんじゃ?と思ってしまう。ただマス広告に関わってきた自分としては、おもしろく多くの人に読んでほしいとクセで思ってしまうのをやめられないのだけど。
[PR]
by nanaoyoshino | 2008-03-24 00:17 | SimpleLife/普段着の英語

15 人生はサッカー

e0144237_23364112.jpg
○.・.。.・・・‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「あのアースナルの監督はずっと同じ人だね」
“That Arsenal coach has been the same for many years.”
「彼は以前日本のサッカーチームの監督をしてたんだぜ」
“He used to be a coach for the Japanese team.”
「アースナルって今もプレミアリーグのトップなの」
“Is Arsenal still at the top of Premier League?”
「そう」
“Yes it is.”
「アースナルのサポーターになったら?しょっちゅうがっかりすしなくてすむじゃない」
“What about supporting Arsenal instead? You don’t have to get disappointed too often.”
「非常におもしろいアイデアだね。でもやっぱりこのチームを応援するよ。このチームのおかげで人生は失望の連続だっていうことを学んだんだから」
“It’s a very interesting idea but I stick to support my team. I got to know life is full of disappointment with this team.”
○.・.。.・・・‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
以前ヴィンセントの家族と一緒に食事した時、私以外に女2人男4人がテーブルを囲んで、私の知らない人たちの話をしてた。Xという人のこういうところがよくない、ってYが言ってる、いやそれはXが悪いんじゃない、YとXの仲が悪くてYはXと一緒にいたくないというだけ、実際Yは金だけ持ってて使い方が皆目わかってないけど、Xは問題解決方法をわかってるだろう、などと熱心な会話を続けてた。

YもXも、私以外全員よく知っている人物らしかった。話の輪から取り残された私がしばらくして「Xって誰?」とヴィンセントにそっと聞いたら、XのフルネームをぼそっとつぶやいてすぐにXとYの話の輪へと戻った。フルネームで言われて思い当たった。Xは地元サッカーチームの当時の監督、Yは経営サイドのマネージャーだった。イギリスで今も昔も人気のスポーツといえばサッカー、イギリス英語だとフットボール。とくにチケットは常に売れきれというとりあえず人気の高いチームだから一年前から予約する以外チケット入手の手はない。しかもびっくりするほど高額だ。

ヴィンセントの家族が住む地方都市は歴史の古い街で、10世紀ころは典型的なヨーロッパの城塞都市らしく城壁に囲まれてた。その一部の残骸が街の周辺やまんなかの丘の上に残ってる。中心部に残る城の辺りにチャイナタウンとサッカーの競技場がある。サッカーの試合終了後、丘からの坂道は試合の余韻で興奮気味の男たちが列をなして駅周辺や繁華街へと移動する。街は男たちであふれ、風景が一変する。筋肉質、髪が極端に短くほぼ坊主刈り、刺青を腕などにして、一見してマッチョ風の男たちが、サポートするチームのユニフォームやヨレヨレTシャツにジーンズでパブにつるむ。パブではグループごと大声で喋る、やじをとばす、タバコの灰はそこらじゅうにちらばる。

「Zももうクビだな」
おとといヴィンセントの父と電話で話して地元チームの話になった。
「えっ、1ヶ月前にZ監督になったばっかりじゃない?」
監督XとYマネージャーの会話からまだ1年半ほどなのに地元チームの監督は2回も代わった。
「でも時間の問題だよ。彼が来てからゴールは1回しか入れてないんだから!」
「『神』の異名をとる監督なのに、1ヶ月ごとの契約更新なんですか?」
「そんなこと、おらあ知らんよ」
最近の負けっぷりで、もうプレミアリーグの格下のリーグに落ちるかどうかという瀬戸際にまで来てるという。1ヶ月ほど前にこの監督が来た時の地元のフィーバーぶりは完全に救世主扱いで、すごかったんだが。
[PR]
by nanaoyoshino | 2008-03-12 23:33