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2008年 05月 18日 ( 1 )

26 「この人持ってって」

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「会席料理ってきれいだよね。ランチなら安いかもよ」 ”Kaiseki is beautiful, isn’t it? It might be cheaper at lunch time.”
「反対だな、あんな小さいお皿じゃね。お腹減ってるんだから」 ”I don’t think so. The dishes are too small. I’m hungry.”
「あ! あそこにお好み焼き屋がある」 ”Look! There is an Okonomi-yaki restaurant over there.”
「お好み焼きがいいな!」 ”I like Okonomi-yaki!”

■"I don’t think so. " やわらかく反対したいとき、便利な表現。
■"Look!" 何か見たときの「あ! 」。ちなみに何か聞いたときの「あ! 」は "Listen! "
■"I like・・・" 「がいいな」と好みをあらわす時は "・・・is better"なんて言うよりこっち。
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「普段着の英語」ピックアップ

須賀敦子さんのことを書いたら、エマウスの家の次は20年以上昔のエマウスワークキャンプのことまで思い出した。京都で廃品回収したとき、坂道に伝統的な醤油醸造所が多かった。「捨てるものありませんか~?」と、割り振られた地域の家で声をかけた。趣旨(廃品回収品をお金に換えて国内外の非営利団体へ送る)を説明するとたいていの人がとても親切に、何かさしだせるものがないか探してくれた。自営業の醤油醸造所や床屋さんだと、奥さんが少し考えてから「この人持ってって」とだんなさんを指し、まわりを笑わせたことも何回かあった。坂道に並ぶ格子の建物に一歩入ると、入り口が広々した町屋ふうの作りの土間は暗くてひんやりしてた。

エマウスワークキャンプは基本的に一日労働しているので、仕事をしている感覚はもちろんあった。でも報酬も利害関係もなくて、八百屋でタダで野菜の切れ端をもらい、みんなで上手に調理して分け合い冗談言いながら食べたりすると、希有な仲間意識が生まれたこともあった。いろんな人が出入りするので旅の途中のようでもあり、大学生とか純粋で若い人が多くてドキドキするような、非日常的な空間だった。

そのころワークキャンプは毎年3月だった。キャンプの場所は学校や教会、資産家の所有する空き家などで、暖房や寝具も限られて季節の移り変わりがふだんより極端に感じられた。3月は不思議な季節で、初めは寒くて厳しい冬のままなのが、終わり頃気がつくと、光あふれる暖かな春の日差しに劇的に変化してた。

坂道を上りきったあたりに必ずと言っていいくらいお寺があって、毎日お寺を通ったり休憩したりしてどこがどのお寺だったかよくわからなくなった。眺めのいい高台の静かなお寺の廊下から、春のやわらかい色に染まり始めた林のあいだに梅や桃の花がところどころ見えた。

休日にあたる日だったのか、ほとんどがキャンプで初めて出会った5人くらいで、伏見稲荷に行った。誰かが言い出して、たぶん誰も予備知識が十分ないまま午後も遅い時刻に出かけたところが、どこまでも赤い鳥居の階段が続いて1時間歩いても2時間歩いても鳥居のトンネルを抜けなかった。日はほとんど暮れるし、くたくたになって悪い夢でも見てるみたいになってきた。関西出身の人独特の明るさでもり立ててくれて、何とか上りきったときには真っ暗で他に参拝者もあまりなかった。

その後ヴィンセントと京都に行き伏見稲荷を一緒に上った。ヴィンセントは京都から戻ってしばらくの間、イギリスの家族から電話がかかってくるたびに「赤い変わった門が山の頂上まで長く続く神殿」の話をしてた。その後イギリスから家族が来るたびに伏見稲荷に連れて行った。

私がエマウスを知ったのはワークキャンプのポスターを、大学の掲示板で見たとき。日程や開催場所が自分が別の用事で出かける予定だったのと、たまたま一致したのだったけど、亡くなった母に何もしてあげられなかったという気持ちが「誰かのために何かする」というエマウスのボランティア活動にこたえをみつけたのかもしれない。

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by nanaoyoshino | 2008-05-18 01:23 | SimpleLife/普段着の英語