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イギリスからオランダへ

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去年までは、Vのお父さんは家近くの川べりを、私が手を引いてあげればゆっくり歩けた。お姉さんの車で1時間くらい行って、昔の貴族の豪邸の庭をいっしょに歩いたこともある。ほんの5分くらいのところにある、Vのお母さんのお墓参りに行ったときは、もう30年前に亡くなったってのに、なぜか泣いてた。

私とVは家のまわりを2人で散歩した。Vのお父さんは何度聞いても「もう無理。歩けない」っていうから、しかたなくお父さんと行くのはあきらめた。川沿いに散歩道があって、林や牧場に囲まれて、古い石でできた大きな橋、最近作られたような木の小さな橋などがときどきかかってる。牧場の羊や馬、犬を連れた人たちも、川が光を岸に反射して輝く静かな午後の散歩を楽しんでた。

なんだかいつきても彼のお母さんのお墓は、違って見える。天気によってなのかな。春うららな天気で、暖かかったせいか、Vのお母さんの墓石が、きれいで立派に見えた。以前は大量生産品みたいに見えたのに。「墓石変えた?」と聞いたけど、変えてないって、不思議。

かなり広くって、教会の管理方法は奥からとにかく、亡くなった順に埋めていくらしい。奥のお墓はとても古くって、100年くらい前の。苔むして、倒れたままのものお墓も多い。ケルト独特の蛇や鎖が絡まったような模様の十字架もちらほら。みんな"beloved mother" "beloved husband"とかお墓の文句に彫りこまれてある。「実際はそうでないときも習慣でbeloved(愛された)って書くの」って質問をする。Vは「そうかも、単なる習慣かも」って。

「イギリスの人は、お墓にむかって、死んだ人へ話しかけるの?」とも聞いた。私が以前住んでたイギリスの場所で、そういう人を見たことがある。さあ、そいういう人もいるのかもね、ってV。最初日本語でVのお母さんにお礼みたいなこと、心の中でつぶやいた。すぐに、あ、英語じゃなくっちゃ、って英語にした。後でお父さんにそう言ったら、だいじょうぶ、日本語だってきっと伝わってるよ、って言ってくれた。

昨日Vに、私やVがいなくなってから、お父さんはどうなったの?って聞いた。性格的に冷静な下のお姉さんが行政の人に電話して、再度話し合いを全員でしたそう。平日は仕事で大忙しな下のお姉さんは、上のお姉さんにお父さんの世話をまかせっきり。だけど、意外としっかりした連携で、すでにソーシャルワーカーの人が、日曜以外、朝食と昼食を作りにきてくれてるんだって。

イギリスの後私は1人でオランダをまわった。1人旅は久しぶりで、こわくてたまらなかったのだけど。Vとタイミング会わなくって、Vは仕事があったからしかたがなかった。というわけで、明日からオランダの旅のこと書きます。
by nanaoyoshino | 2009-04-05 02:18 | hundreds of days off
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