シンプルな慈善活動映画を見てからネットでウィキピディアとか、少し調べてみたら、マザー・テレサに関する有名なエピソードや彼女が言ったことが、映画のあちこちにちりばめられてたことがわかった。そのわりに映画として普通に楽しめて、彼女の慈善活動にささげた半生をコンパクトにまとめた伝記映画、という印象。すばらしく芸術性の高い映画、というよりは、エンターテイメントとしても成り立つように、わかりやすく作られてる。マザー・テレサはもちろん肯定的に描かれてはいたけれど、だからといってべつに極端に聖人化もされてなく、リアルな人物として描かれてる。正直この手の、実在人物の伝記映画って図式的とかお説教くさいとかいう印象であんまり期待してなかったので、思ったよりずっとよかった。 びっくりしたんだけど、マザー・テレサの作った「神の愛の宣教者会」という会は世界100箇所以上で活動してるという。この人の生前の一日のスケジュールといのもどっかのサイトに載ってたけれど、ワーカホリックなみの忙しさ。それだけのことをするには仕方なかったんだろうな。前回書いた「マイクロソフトで出会えなかった天職」のジョン・ウッドも自称ワーカホリックで、数年間で確か100箇所以上の自分の慈善活動の拠点(図書館)を作った。信念によって人を動かした、っていう点も共通点か。 でもジョン・ウッドの場合、マイクロソフトで経験したことを生かして、すごく戦略的に活動を組織化していったように思える。私も前回、自分が少し関わってるNGOは組織がもっと強くなればいいと思ってる、といようなことを書いた。でもマザー・テレサは、映画を見る限り組織の戦略、というようなものをあまり好まなかった。もっとシンプルに「もっとも貧しい人々のために働くこと」をモットーに、個人と個人のつながりを大切にした。 数回前の記事で、「地元の名士」みたいな、家をいくつか持ってる投資クラブの主催者のことを書いたけど、この人も慈善活動に関心を持って詳しくは知らないが活動していて、自分の持つ家をそういうことに役立てるプランも持ってる。またこの人も常に「税金をどれだけ節約するとどれだけ儲かる」ことを考える前に、「もっとシンプルに」、顧客が望むものを提供することが、強い不動産ビジネスに重要だと言ってた。私は自分が頭の回転が悪いから、正直このシンプルな慈善活動と大家さん業のほうが、自分に向いてると思う。でも、NGOの組織の悩みなんかは、ただ単純なだけでは解決できないのかも。
by nanaoyoshino
| 2009-02-01 22:29
| hundreds of days off
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