嘘もホントも

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あなたのお父さんのたんすの引き出し開けたら、モノの入れ方があなたと同じでぐちゃぐちゃだった! I saw your dad’s drawer earlier. The way things are put was as messy as yours.
血は争えないな。It’s inheritance!

↑↑↑↑普段着の英語ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Vの実家におととい来て、きのうVのお父さんの老人ホームを訪ねた。老人ホームって、考えたらあんまり訪ねたことがなかった。Lおじさんのところ以外。Lおじさんのとこは、小さなアパートって感じだったけど、Vのお父さんのとこは、中級ホテルのスイートルームって感じ。広々したきれいな居間と寝室と、ダイニングキッチン。窓から見える整えられた庭も気持ちよく、日当りもいい。

お父さんはこの建物の内装や設備(お姉さんが整えた)には満足しているようだったけど、老人ホームに大喜びで入る人ってイギリスでもきっと少ないんだろうな。できれば来たくなかったっていうか、しかたなく、あきらめの気持ちで来たっていうふうな印象を私は受けた。

Vのお父さんがいなくなった家は、私にはいる意味がなく感じる。Vはもともと育ったところだから自然に感じてるのかもしれないけど。以前は何にもすることがなくっても、お父さんがいるからいる意味なんて気にかけてなかったけど今は時間がとてつもなく長く感じられる。この家に私とVだけでいるなら、べつに東京にいたって同じだから。

今日はLおじさんの老人ホームを訪ねた。LおじさんはVのお父さんとは3つくらいしか年が違わないらしいけど、Vのお父さんと違ってまだ何でも一人でできる。とても元気そうだった。ただ片目が昔からかなり悪いので戦争にも行かなかったし、今はたぶんもっと悪くなっていて、車がたくさん通り大通りをわたることが難しいらしい。

Lおじさんは昔の話をいろいろしてくれた。私は昔の話を聞くのが好きだ。歴史とか、それだけではおもしろくないけど今と比較するとおもしろい。Vのお父さんは、私とVの最近行った場所の写真を見せようとしたら、それすらもいやがった。感傷的になるから、と言った。Lおじさんにその話をしたら、今は何もできなくてどこにも行けなくなったから、そういう自分を思うと辛くなるから人の写真を見るのもいやなんじゃと言ってた。

Vの家族はお互いをいつもいたわりあって、明るくて、現実とは思えないほどよい家族だとずっと思ってきた。今でも別にそれを否定はしないけど、お父さんが老人ホームに入ったときは、お父さんは入りたくなかったけどVのお姉さんたちが入らせたかったのだ。Lおじさんがそう言っていたし、お父さんは私がいる前でも入りたくないと言って泣いていた。

ヘルパーを入れるときも同じでお父さんはヘルパーはいらないと激怒していたけどお姉さんたちがあきらめずに、結局ヘルパーに来てもらうことになったのだ。

Vのお父さんは足が悪いために、1度か2度、倒れてヘルパーがやってくるまでおき上がることができなかった。そういうことがあってお姉さんたちは、ヘルパーが来るようになってからたった数ヶ月で、今度は老人ホームに入れてしまった。また起こったら心配だと思ったのだ。とくに自分たちが旅行して数日お父さんを訪ねることができないときなどを心配していた。

心配はもっともだけど、ヘルパーや老人ホームとお父さんを手厚く介護するたび、お父さんのからだは急速に弱ってくようにも見える。半年前までは杖をついて歩けたし一年前は私と一緒に散歩できたのに、今では歩行は車いすだ。

この家族はずっと変わらないような気がしていたけど、いろんなことが変わっている。
お父さんの世話をしているのは、お姉さんで私は何にもしてないから、その苦労や心配を責める訳にはいかないけれど、お父さんがたった半年でこれほど環境を変えた結果、不満ではないとしてもあきらめの境地という様子をしているのは、理想の家族の姿にも、そうでないようにも見える。

ただVは私より早く里帰りしてはヘルパーが入る前お父さんの入浴などを助けてた。そしてお父さんのことを私とある程度共通の観点(お父さんはいやがっていたのに大丈夫だろうか)から懸念もしてたけど、今も誰を責めるでもなく鷹揚に状況を受け入れてる。この悩まず批判もせず、自分にも他人にも寛容なのが、この家族の平和であることと何か関係あるんじゃないかという気がしてる。
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by nanaoyoshino | 2010-03-06 08:45 | SimpleLife/普段着の英語
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