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庭はやさしく、ごはんは快楽

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自然って、先進国の街の暮らしの中では、遠い。
そういう場所からいきなり数千メートル級の山や、
人家が何十キロもない場所に行って、街灯ひとつないまっくらやみや
一歩間違えると死という場所に行くと、
街の生活では感じない何かを、感じる。

それは未知というか、「死」の隣にある生というか、こわいような生だ。

でも庭は違う。庭は人間が好きな自然を再生したかたちとおもえる。自然を作り変えたものというか。

日本のお寺なら、山水画の再現のような庭だったり。

イギリスだったら、人間に益をもたらす花や果物や野菜を配置する。

だから、庭はやさしく、ここちよい。




ごはんって、食べるとき
「いただきます」と言う。

アジアでは西洋以上に、
人間も自然の一部だとはっきり意識されている、世界って、そういうもんだと。

だから、自分が食べるために命を失う運命にある
植物や動物など「自然」にたいし、「いただきます」と感謝をささげる。

植物や動物にとってもそうだけど、
人間にとっても、
食べなければ死ぬのだから、「食べること」は「死」の隣にある。

でも「ごはん」は、快楽。

ほんとうはそうだけじゃない、かもしれなくても。
by nanaoyoshino | 2010-01-06 02:03 | 世界の庭とごはん
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