おとぎ話の村と、大量生産品

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私とVはときどき、3時間かけてバーサとサムの家まで歩いて行く。Vの実家から、前回書いたようなイギリス中にあるというfoot path(小道)を通って行く。

道中はずっとのどかな林の中だけど、3時間も歩けば、各場所に物語のようにさまざまな展開があって、私もVもこの道を歩くのを、休暇ごとほんとうに楽しみにしている。(これに関しては少しずつ書いていきます。)

3時間歩いた後に pathをはずれてVの家からバーサの家へいくとき、古い石の家ばかりの、おとぎ話のような村を抜ける。バーサの家の庭へともつながる川にかかる、美しい石の橋を渡る。

それから川ぞいのバス通りを20分ほどいくとバーサの家がある。

バーサの家のあるあたりは、古い橋がある村よりはたぶん100年ぶん位新しい家が多く、それぞれの家には庭がある。

何年か前バーサから日本の私たちのところに電話があって、庭にサマーハウスを建てたと聞いたときは、見るのをとても楽しみにしてた。。(「いっつもたくさん」参照
子供の頃おばあちゃんが見せてくれた、庭にドイツ人が作ったと言うやっぱり6角形だったか8角形だったかの、立派そうな(ぼろぼろの写真だったからよくはわからなかった)サマーハウスを想像してたから。

でも次の休暇のときに実物を見たらガッカリして、「どうだった?気に入った?」とサムに聞かれたときは困ってしまった。

ぴかぴかのガラスの小屋が、まるで大量生産の安っぽい規格品で、とってつけたみたいに見えたのだ。バーサがサマーハウスを建てて以後初めて、このあたりのほとんど家の庭に、サマーハウスがあるのに気がついた。
バーサとサムもきっと、まわりの家にあるサマーハウスを見て、自分の庭にも、と思ったのかな?

でも数年たった今はサマーハウス自体が古びて、まわりの花や木とも家ともしっくりと調和してきたように見える。

Vの家からたどりつくと、バーサはいつも手作りのアップルパイやスコーンを焼いて、待っていてくれる。庭を通って、川のせせらぎの聞こえるサマーハウスまで、おやつとお決まりのa cup of teaを届けるために。
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by nanaoyoshino | 2009-11-23 01:34 | 世界の庭とごはん
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