いっつもたくさん働かなくっちゃ

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イギリスのとくに街中は画一的なデザインのテラスハウスが多くって、
そこでは日本以上に庭は「猫の額」ていどの大きさ。

ずっと前日本で「イギリス人はガーデニングが好き」って聞いたとき、だから意外に思った。

バーサとサム夫婦の家は一戸建てではないが、テラスハウスでもない。

一軒の家の左右に別々の家族が住んでいる。

まあかなり一戸建てに近い感じ。

街の中心からバスか車で20分の郊外。だからか、庭は広い。

サムは早期退職してから、庭いじりにますます精を出して、川へ下りる階段を整えて
広々として踊り場を作ったり、
川べりの庭の隅に6角形のガラスの小屋を建てた。

庭の花々に囲まれ、天気のいい日は冬でも、暖房などなくても暖かく、
いつでも川のせせらぎが聞こえる。(「19 サマーハウス(夏のお茶室)にて」参照

暖房だけじゃなく電気も、電話もない。

(伝説で過去にイギリスにいたとされ、水があって人が少ないところに出没するとされる)
妖精も、夜になるとたずねてくるのかもしれない。

「なんでわざわざ遠いところへ旅行なんて行くの?こんなすばらしい庭があるのに」
とバーサとサムに言った。

「この状態にするのに、いっつもたくさん働かなくっちゃいけないのよ」

なるほど、美しい庭は、彼らにとって、すなわち重労働なのだ。
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by nanaoyoshino | 2009-11-19 01:37 | 世界の庭とごはん
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