庭とごはん 3つの哲学

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バーサの家は、斜面に建ってるので玄関が2階、勝手口が1階にあり、細長い斜面をずっと下ると、川の堤防がある。

自分の家の庭で釣りができるので、ごくまれにサムが釣った魚をバーサが調理することもあるようだけど、それよりはサムが庭で作った野菜をバーサが調理して食卓に並べることがだんぜん多い。ジャムは庭の果物でストックできる分までバーサが作って、パントリーに保存したり、お父さんや妹に配る。

庭のものは有機だけど、何もかも庭で作るわけじゃなくて、安いものはスーパーで買う。スーパーより安くて苦労なく作れるものだけ、庭で作る。エコの哲学より、マネー哲学なのだ。ここ数年はそれにダイエットの「哲学」が加わった。

最近のバーサの食卓は、庭でとれた「高級」野菜と、スーパーで買った庶民的野菜をまぜたサラダが中心で、それにロースとビーフ少々(日本的水準からはたっぷり)、という粗食。

居間にはいつも「スリミングビューティー」という月刊誌がころがってる。

ダイエット広告の、読者報告会「何キロやせました!」みたいな内容。(そういえば私以前仕事でそっくりな記事広告を作ってたっけ!)成功し美しく痩せた読者の紹介と、ダイエットレシピだけで構成されている雑誌。

じっさい、彼女はここんとこ相当体重を落とした。

まあでも、イギリス人の食べ物って一般にボリュームが日本人の2倍くらいな感じだし、中でも肉類と甘いものは3倍って感じ。だからこのスリミング雑誌のレシピは私からするとべつにダイエットレシピでもなんでもない。たんに、普通。

Vと中国にいっしょに旅行したとき、観光地では中国人が、商品と電卓持ってしつこく後を追ってきた。
買うとも誰も言ってないのに、「How much?(いくらなら買うか)」と、
電卓を目の前につきつける。なんともきどらない商法。

Vは、どこへ行っても追いかけられるのに、茫然を通り越して、憤慨した。
「もう二度と中国には行かない」そうだ。
価格交渉して物を買うことを、イギリス人は想定しない。

いっぱんに中国人は「拝金主義」だと言われる。
たとえばお金がない男性は、どんなにハンサムでももてない。
万一彼女がいても、そういう、打算のない恋はバカみたい、という声を聞く。

イギリス人は、いくら得した!と自慢する。
もちろんその態度を恥じるようすもない点で
中国人とはかなり違う仕様かもしれないが、やっぱりお金には
かなりきどりがなく、実際的なほうだ。
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by nanaoyoshino | 2009-11-12 23:43 | 世界の庭とごはん
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