彼とどういう関係ですか

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イギリスの夏は、その年にもよるけれど、今年は今のところすばらしい日が続いてる。湿度の低い冷たい風が肌に触れて、めまぐるしく変わるとはいえまあだいたい明るく暖かい陽気。

緯度が高いから日は長くて、わずかな間だけ暗くなるばかり。

野原にも、庭にも、店の軒下にも、花が咲き乱れる。野には可憐な青い花が控えめに顔をだし、庭には南国の極彩色の花が誇らしげに咲き、店の軒下には色とりどりの鉢がつり下げられる。

空は曇ってるのに日が照って、目に映るものは暗い空を背景に輝く。こういう光景は、日本の夏とは違うニュアンスで、生のくるおしさとはかなさを同時に思わせる。

私は先日紹介した平和広告のプロジェクトにコピーライターとして参加したいと思った。でもコピーライターって、フリーランスになったとたん「なんでもない人」と同義語なんだと気づいた。以前から漠然とわかっていたけど、想像した以上にそうだと実感した。有名な賞とかとった実績でもない限り。

たとえば、名の知れた広告会社のあるアートディレクターに会ったとたん「(ほかにいた人と見比べられて)あなたは彼とどういう関係(でここにいるの)ですか」と唐突に聞かれた。

ほかのアートディレクターには、出したすべてのコピー案について、(アートディレクターはコピーのプロではないのに)否定的で、素人の書いたコピーのほうがいいかのようなコメントをメールされる。(私のコピーがホントにレベル低いのかもしれませんが)

それにしてもフィランソロピー(人道系)の広告っていろんな会社がすでに作っててるんだって、このプロジェクトに関わって認識した。

とはいえこちらだって信頼しにくい人に会うこともあるのは、会社につとめてても同じだ。そういう人に信頼されるように努力してみるのも無駄ではない。やりたいことのためならその努力もいつかは生かされるだろう。後ろ盾がないのだから、実績と人間関係を築いていくしかない。そうするうち自分を認めてくれる人との出会いも生まれるかもしれない。

このプロジェクトは英語のコピーが基本だ。英語の広告なんてこれまで真剣にチェックしたことなかった。今回初めてじっくり研究して、「絶対無理」と思ってたけど絶対とまではいえないと思った。こんなこともきっかけとして生かせるかもしれない。最後までまあ、気楽に努力し、やりとげたいと思う。
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by nanaoyoshino | 2009-08-05 19:12 | hundreds of days off
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