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イギリスはおいしいか?<1>

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前回の記事で「イギリスはおいしい」に触れて、これまでさんざんイギリス人のグルメ度の低さについて書いてたので、ちょっと弁明。あの、私もイギリスに住んだのはたった2年以下です。でもその後数え切れないほど、Vの実家や親戚の家を訪ねて彼らの作る料理を食べ、田舎のいろんなとこで外食もして、ロンドンにもかなりの回数訪れまあまあ有名なレストランに行ったりし、思うことは、べつにイギリスはまずくない、ってこと。

これまで書いてきたのと矛盾するようですが、国民性として関心が薄いってことは、結果としてまずい料理と出会う確率が他国と比較すれば高い、ってことなのであって、確率の問題なのだ。イギリスの食べ物が必ずしもおいしくないってことはない。それに「イギリスの食べ物」の定義にもよるわけで。たとえばその定義を「イギリスで食べられているもの」とするか「伝統的イギリス料理」とするかでも違う。

「イギリスで食べられているもの」とするなら、例としてロンドンでもっともおいしいレストランは東京でもっともおいしいレストラにとひけをとらない、と思う。ロンドンという都会人の、レストランへの期待値も東京にひけをとらない。期待が大きければ、レストランも味を落とせない。イタリア料理、インド料理、フランス料理などは、ロンドンの本格的な店では、その国出身者がシェフであることも珍しくない(地理的政治的な近さのため)し、だから本場の味だとういうこともあるかも。

家庭料理にしても、たとえばVの親戚の会社員(男性)の作る中華料理は濃厚な味なのにあっさりした触感で、同じように彼の東南アジアのレシピも秀逸。料理が好きで得意なイギリス人男性って、そうじゃない男性より多いとまで言えないけど、とくに珍しくもないと思う。

Vのお姉さんは年齢的にも、ミートパイとかイギリス伝統的な料理が多い。サクサクしてバターの香りのする焼きたてのパイ皮と、こってりした肉、卵やチーズ、野菜なんかの具がもう絶妙。しかも野菜や果物、ジャムは庭の自家製で新鮮そのものであることも多い。こういうおいしさは、実用的な菜園があるガーデニングの文化の恩恵かも。

<写真について>イギリス伝統料理には、素朴で加工が少ないものは多い。素材がうまく生かされてれば、野菜とか、肉とかなるべく自然のままの味がおいしい。たとえば、ちょうどよくゆでて薄く味付けしたにんじんやポテトは、凝りに凝ったソースよりおいしいことも珍しくないみたいに。(もちろん下手な料理人がゆですぎて塩だけかけたブロッコリーは最悪まずい)
by nanaoyoshino | 2009-04-27 00:15 | 世界の庭とごはん
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