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ユースホステルの庭

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余談ですが、10年くらい前よく一人旅してた頃は国際ユースホステル協会運営のじゃなくって、個人が経営するユースホステル、つまりドミトリー(共同部屋)がある宿って泊1000円くらいで泊まれて、部屋は信じられないほど素敵、ってことが珍しくなかった。

たとえば、パリ。パリの建物って他のヨーロッパの建物と比べても大きいと思う。その大きな建物のまんなかに大きな中庭がある。そのユースホステルのインテリアは明るい色合いの漆喰壁に暖かみがあるものの、ヨーロッパにしては珍しく飾りのないシンプルなもの。アクセントは廊下や個室のところどころ、数百年前のみたいな木の古い家具が配置してあるだけ。でもそれがろうそく型の照明にぽっと照らされ中庭の窓に浮かぶと、中世の修道院みたいに見えて幻想的だった。

ジンバブエは南アフリカの隣国だけど元イギリスの植民地。その影響か泊まったユースは、どの部屋もイギリスカントリー風の、やわらかい色あいの小花柄などでまとめられてた。広々とした芝生の庭がテラスに面してて、野生の動物がそこを訪れるのを、暗闇のテラスでひっそりと息をつめながら見ることもできたし、イギリスのパブみたいな重厚な木のバーが設けられたコーナーでは毎晩小さなパーティーみたいに、宿泊客どおし会話を楽しむこともできた。
by nanaoyoshino | 2009-04-15 21:52 | 世界の庭とごはん
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