タグ:ロンドン ( 3 ) タグの人気記事

お年寄りに席をゆずるのは、東洋の専売特許?


お年寄りに席をゆずるのは、東洋の専売特許だと思っていた。
日本とか韓国とか中国は年配者をうやまう儒教的な伝統があるからと。

そうでもないらしいことに、ロンドンで気づいた。

前回ロンドンの地下鉄で私の目の前に立った、お年よりと言っても60代後半くらいの女性1人に、なんと同時に3人もの若者が席を立ってゆずろうとした。

ロンドンのど真ん中、たしかナイツブリッジのあたりで。女性は感謝して一番近くの席に座った。

ロンドンにいた数日間×複数回、ほぼ毎日、若者が年配者に席をゆずるのを目撃した。

日本では、こんなに頻繁に見ない。たんなる偶然?

もちろん、ロンドンは人種が多様でゆずられる人もゆずる人もいろんな人種かもしれないが、たまたま目にした人たちは見かけからは、どこにでもいるイギリス人だった。

ほかの都市では以前グラスゴウのクリスマスの前、プレゼント商戦で混んだとき以外そんなに満員電車に出会わないからわからない。

私も席をゆずることが、なかなかできないダメ人間。とくにサラリーマンやってたときは、ダメだった。

言い訳であるが、朝も夜も毎日くたくたでしかも長距離通勤だったので、
席を確保できたら、もう心の中は叫びだしたいくらいうれしかった。

これでやっとぎゅうぎゅうまわりから押されなくて済む。
駅で人が入ってくるたびに、自分の居場所を確保しなくて済む。
押されるたび、自分のかばんがひっぱられないよう抱えなくて済む。
何よりゆっくり本を読んだりうたた寝ができる、と。

そんなとき、年配者が目の前に押し出されてくると、
自分の疲労感と目の前の人のを比較し、
自分のほうが疲れていると判断したらゆずらなかった。
たとえお年寄りであっても。

または、次の駅に着いたらゆずろう、と思っているうちに数駅過ぎてしまい、相手が先に下りてしまった。

サラリーマンやめてからは、通勤で立ちっぱなし、電車でくたくたということがまずないので席をゆずることができると、まわりで席ゆずりが連鎖することがある。

向かいに座ってた人が別の老人に席をゆずったり、隣の人が私のゆずった老婦人の夫と思われる人にゆずったり。

親切というのは伝染するらしい。

相手が誰であろうと、自分のゆずれる何かを差しだす。

そんな社会なら、みんな少しは生きやすい。

こんな単純なことが、これほど難しい。
[PR]
by nanaoyoshino | 2012-06-11 03:26 | hundreds of days off

ロンドン外食ごはん(失敗編)

e0144237_2229954.jpg
旅の外食ごはんって、もう賭けみたいなもんですよねー。

今回ロンドンで友達に会った帰り、どうしてもおなかが減ってたまらなく、信号待ちしてたら「食事類全て50%OFF」て書いてある黒板が、目に留まった。

のぞいて見たら、とっても感じのいいパブ。

パブってひとくちに言ってもいろんな種類があって、コワモテのおっさんばっかりのパブ、
大音響の音楽がかかってナンパ目的のパブ、
スポーツバー的なパブ、
家族連れメインのレストラン兼用(のパブはたいてい郊外か田舎)、
など。

そのパブといえば、おしゃれなカフェふうで、女1人でも、そう違和感なさそうなとこ。

パブはカウンターでオーダーするのがふつうなので、「スカンピ」っていうのを注文。かっこいいお兄さんにオーダーしたついでに、カウンターに腰かける。

この近辺(都心)のおしゃれな飲食店で働く若い人って、楽しそうでキラキラした表情が多い。
そのせいか、みんな美男美女に見える。

「スカンピ」って、よくパブミール(パブで出す食事)のメニューで見たけど、一度も注文したことなかった。

しかし、これが最大の失敗だったとは!

小エビのボール状コロッケふうは、明らかに冷凍食品の揚げ物をあっため直しただけ。同じく冷凍食品のポテトフライと2品だけが、皿にどんと載って出てきた。

ただの冷凍食品なので、味はいうまでもなく、悲惨。

イギリスでイギリス伝統料理を注文して、これほどハズしたことない。
(後日談。パブでよく見たからイギリス料理と思ったスカンピは、Vによるとそうではないらしい)
今までは覚えてる限り、OK(まあまあ)の味か、大当たりだった!

たとえば、その前にロンドンで泊まった日、駅前のサンドイッチ屋で買ったサンドイッチ。チキンとロケット(野菜の一種)のマスタードソースは、素材が新鮮で味も触感もキレがあって、おいしかった~。

サンドイッチってイギリスが発祥と聞くだけあって、あんまりはずれがない。

しかしこのスカンピは。
こんなもんでお金とって出すのか、もうまったく。

食べずに帰ろうかと本気で考えたほど。

そもそも半額ってのに目がくらんだのがまずかった。
これまでパブではランチだけか、レストラン併設の郊外パブでしか食事は出さなかった。都心でこんな夕方(6時頃)でも食事出すなんて、ロンドンも年々コンチネンタル(ヨーロッパ大陸的)になってきたもんだ、と思ったけど、

やっぱり、イギリスで新趣向の外食に手を出す時は「要注意」なのだった。
[PR]
by nanaoyoshino | 2009-09-04 22:43 | 世界の庭とごはん

パリとケルト民族のこと

e0144237_23482512.jpg

久しぶりのパリは、以前来たときとまったく違って見えた。
以前のパリは寒くて暗い季節で、
小さくて質素な友人の家、
街の片隅の静かなバーや、怪しげなシシケバブの食堂、シネマ、
中東系フランス人の私の友人以外、肌の白いフランス人たちとばかり話した。

今回は夏のバカンスシーズン。
イギリスからVと出かけたのでほとんどVとだけ話す。
パリのことを知るのは、もっぱらVが買ってきた、
分厚い英語の観光ガイドによってだけ、
いってみりゃ生きたパリというより、パリに潜在する歴史だ。

たとえば、ルーブル。
たとえば凱旋門、シャンゼリゼ通り
コンコルド広場。
めったにないほどに巨大な建造物に、
これ以上は無理というほど華やかな装飾が、めいっぱいほどこされてる。
目にするのは、南欧ヨーロッパ人やラテンアメリカ人、
中国人などの大勢の観光客。
それとホテルや店で働く、漆黒の肌のアフリカ系の人びと。

「凱旋門」ってなんとなく使ってた言葉も、
ふん、英語で読めばArch of triumph
そうそう、凱旋って、勝利の凱旋とかって使いますよね。
ナポレオンが戦争で勝ったとき作ったのね。

なにやらおしゃれな感じの店が多いわりに、静かなマレ地区は、ガイドブックによればナポレオン3世の影響を免れ、昔ながらの街並みが残っている場所、とある。その後19Cの初頭にも、ナポレオン3世によって街が改造されたとかされないとか。

マレ地区の細い通りを歩いてたら、古い瀟洒な小城のような建物に出会う。
前でジャズとボサノバのストリートミュージシャンの優雅な演奏に、パリの比較的高収入な若い層、って感じの通りすがりの人たちがかなり熱心に聞き入る。
「あらきれい!何かな?」ってはしゃいだその建物もガイドブックを読めば、
フランス革命時代にはマリー・アントワネットの友人(貴族令嬢)が処刑された場所、とある。

イギリスの貴族の館っていえば、ナショナルトラストに管理されている。
ナショナルトラストは、多額の税金をしぼりとられて貧乏にあえぐ貴族の館を買い取って、観光客に公開し、観光客からは、高額の入場料をとって保存する。

パリに行く前にも、イギリス中あるナショナルトラストの貴族の館のひとつに行く機会があった。その末裔が(家に住み続けるため、現所有者のナショナルトラストに)家賃を払って館の最上階に住んでるらしく、よぼよぼのおばあさんが、観光用エリアと区別するロープ内のエレベーターに入ってくのを見た。教えてくれたのは、ナショナルトラストの職員で、おばあさんとは世間話の間柄らしい。

イギリスといえば貴族院とか、たしかそんなのがまだあったし、いい、悪い、じゃなく、イギリスは保守的だ。
フランス革命って、やっぱりヨーロッパ全体から見れば、すごくエキセントリックな感じがする。

イギリスには、「ウォータールー」(フランス語でワーテルロー)という名の通りとか多いんだ、とVは言う。ナポレオンの侵攻をくいとめたウォータールーの戦いを、イギリス人は誇りにしてるんだろう。トラファルガー広場っていう(ロンドンの新宿、みたいな)場所にある銅像は、ナポレオンとの戦いにまるわる軍人らしい。

ノートルダムに行ったら、Vが聖書のまつわるストーリーを表した彫刻にすっかり見入って、私はヒマだったた。そのあいだまたガイドブックに没頭し、パリっていう地名は、ケルトの「パリなんとか部族」っていう部族名から来てるのだそう。



Vの家族はアイルランド系が多い。
Vの実家に戻ってVのお父さんにケルト人がパリに最初に住み始めたらしい、お宅の家系は3/4くらいの血はケルトだと私は推測するのだ、などとのたまわったところ、冷たく返された。
「ケルト?アングロサクソン?どうでもいいよ」

人気blogランキングへ←ありがとう。クリックするとランキングポイントに追加されます。

[PR]
by nanaoyoshino | 2009-08-24 23:58 | hundreds of days off