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イギリスの小さな古い街

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プレミアリーグ(イギリスのサッカーの試合)に行ったと書いた、スタジアムのある街のあたりを、私はとても気に入ってる。

小さな街なので、歩いて数分で街のすべてがある。
しかも共存なんてしそうにないものが。


スタジアムはゆるやかな丘の中腹にあって、
丘の上がバンド用スタンドの再生建築と
大きな池もある200年くらい前からの公園。

公園と反対側は、中世以前の石の城壁に沿って、
極彩色のネオンサインが並ぶチャイナタウン。

ここの風景が特に私にはシュールに思える。

チャイナタウンの隣はやっぱり古くからあると言ってもたぶん数十年前からの長距離バスのターミナルで、あんまりお金のない旅行者と大型バスが出入りする。

バスターミナルから丘を下ると街の中心部の広場があり、広場から坂をさらに下れば、大きな川のquay(埠頭)に出る。

このあたりにはたくさんの橋と、中世からあるパブもいくつかある。

新しい跳ね橋がある。

橋を渡っただけで、川の向こうは違う町になる。
# by nanaoyoshino | 2012-06-15 01:32 | hundreds of days off

お年寄りに席をゆずるのは、東洋の専売特許?


お年寄りに席をゆずるのは、東洋の専売特許だと思っていた。
日本とか韓国とか中国は年配者をうやまう儒教的な伝統があるからと。

そうでもないらしいことに、ロンドンで気づいた。

前回ロンドンの地下鉄で私の目の前に立った、お年よりと言っても60代後半くらいの女性1人に、なんと同時に3人もの若者が席を立ってゆずろうとした。

ロンドンのど真ん中、たしかナイツブリッジのあたりで。女性は感謝して一番近くの席に座った。

ロンドンにいた数日間×複数回、ほぼ毎日、若者が年配者に席をゆずるのを目撃した。

日本では、こんなに頻繁に見ない。たんなる偶然?

もちろん、ロンドンは人種が多様でゆずられる人もゆずる人もいろんな人種かもしれないが、たまたま目にした人たちは見かけからは、どこにでもいるイギリス人だった。

ほかの都市では以前グラスゴウのクリスマスの前、プレゼント商戦で混んだとき以外そんなに満員電車に出会わないからわからない。

私も席をゆずることが、なかなかできないダメ人間。とくにサラリーマンやってたときは、ダメだった。

言い訳であるが、朝も夜も毎日くたくたでしかも長距離通勤だったので、
席を確保できたら、もう心の中は叫びだしたいくらいうれしかった。

これでやっとぎゅうぎゅうまわりから押されなくて済む。
駅で人が入ってくるたびに、自分の居場所を確保しなくて済む。
押されるたび、自分のかばんがひっぱられないよう抱えなくて済む。
何よりゆっくり本を読んだりうたた寝ができる、と。

そんなとき、年配者が目の前に押し出されてくると、
自分の疲労感と目の前の人のを比較し、
自分のほうが疲れていると判断したらゆずらなかった。
たとえお年寄りであっても。

または、次の駅に着いたらゆずろう、と思っているうちに数駅過ぎてしまい、相手が先に下りてしまった。

サラリーマンやめてからは、通勤で立ちっぱなし、電車でくたくたということがまずないので席をゆずることができると、まわりで席ゆずりが連鎖することがある。

向かいに座ってた人が別の老人に席をゆずったり、隣の人が私のゆずった老婦人の夫と思われる人にゆずったり。

親切というのは伝染するらしい。

相手が誰であろうと、自分のゆずれる何かを差しだす。

そんな社会なら、みんな少しは生きやすい。

こんな単純なことが、これほど難しい。
# by nanaoyoshino | 2012-06-11 03:26 | hundreds of days off

イギリス女性の微笑

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切符を買おうとして列に並んで、同じように並んでいる人とふと目があったときや、
図書館で本を手にとっている際なんとはなしに顔を上げたとき。

そばをとおりがかった女性が、自分に微笑みかけているのに出会う。

微笑むといっても口を開かず口角をちょっとあげる程度。

最初の頃は、この微笑にすごく戸惑った。

なぜ微笑まれているのかさっぱり見当がつかなかった。

たくさんの「why?」が並んだ。

わからないから、微笑み返せないという罪悪感。

見知らぬ者どうしの微笑は、男性にたいていも交わされることがある。
ただし店でお金を払った男性店員に微笑むとか、女性どうしよりも具体的なやりとりがあったときだけ。

あらゆる女性が常にそうだというより、身なりの悪くない人、
どっちか言えば教養がありそうな人、貧乏でも楽しそうな人など、
普通だけど気持ちに余裕がありそうな人が微笑む。(ような気がする)

、、、まったく見知らぬ者どうしなのに。

でも、やりとりもなくたんにとおりがかった女性から男性へ微笑んだり、
男性同士で微笑んだりはしない。

基本は異性間ではなく、女性どうしだけ。
という暗黙のルールが存在する。

もし男性へ、買い物など明らかに共有するシチュエーションがないとき微笑むは、
別の意味を持つ、とはイギリス女性から聞いた。

天気がよく気分がいいときに、外でやはり気持ちよさそうに
散歩している女性とすれちがい目が合うと微笑む。

かわいい犬だなと街でふりかえったら
飼い主と目が合ったときその人が女性なら微笑む。

ちょうど、日本で女性が見知らぬ人の子供に微笑みかけ、
それから子供の母親にたいしても微笑むように。


たぶん微笑みは警戒なしのメッセージで、子供はどこの世界でも警戒する必要がないから。

イギリスの女性同士が微笑むのは、その感じに似ている。

でも、子供のかわりに犬や天気や同じ店、もしかするとただ同じ駅で同じ電車を待っているなど、何かものすごくささいなことがきっかけで微笑む。

ほかの国では、魅力的な女性に男性が微笑みかけてきたりすることはあるだろうが、
見知らぬ女性どうしがたいした意味もなく微笑むのは見たことがない。

日々の生活にせいいっぱいの途上国なら、同じ村の家族みんなとこんな微笑を交わすのかも。

でも街ですれちがっただけの見知らぬ女には微笑みかけはしないだろう。

こんな習慣はやや特権的で貴族的な感じがする。大英帝国の時代から数百年の経済的恩恵に恵まれた人々だからだろうか?

それでも、いつしか自分がされているうちに、自分からなんとなく女性に微笑みかけている。

もちろんいやだなという気持ちを持った相手には微笑したりはしない。

見知らぬどうしでも同じシチュエーションで親近感を抱いているとかに
互いにたまたま目が合うと微笑む。特別なメッセージはなくても。

相手から微笑を返されれば、ふんわりやさしい気持ちになる。






ちょっと脱線
笑うのは人間だけじゃなかったんですね。 
# by nanaoyoshino | 2012-06-06 02:27 | hundreds of days off

傘の修理屋のおじさんはどこに

このブログでもっともアクセスの多い記事、それは「傘の修理屋のおじさん」
という4年ほども前の記事。「傘の修理屋」と検索して訪れる人が何年たってもコンスタントにいる。自分がたいせつにしている傘が壊れて、修理しようとしている人が思いのほか多いらしい。

それでこの傘の修理屋がどこにあるか、書いておこうと思う。中央線西八王子駅の南口に出てすぐ東方面=左手に線路沿いに進むとつきあたり。駅からほんの1分程度。「傘修理します」と書いてあったように思うし、傘が並べてあるからわかると思う。ただ私は八王子から1年以上前に神奈川県に引っ越してしまったので、今も店が存続してるかどうか定かではない。

以前具体的な店を書かなかったのはいきなり壊れた傘を持ち込む顧客が増えて、この傘の修理屋が喜ぶと考えることが難しかったことがある。あんまりお金儲けのためにやってるとは思えないから、むしろ困るんじゃないかと思う。

ほかにはこのブログで物を売ったり宣伝したりする気がなかったから。それから東京のまんなかにあるならとにかく、相当な郊外なので、行きたくても便利に行けるところじゃないから。

でもこれだけ傘の修理屋を捜している人がいて役に立つなら、いちおうこの傘の修理屋がどこにあるか書いておこうと思う。多いって言っても、月に数人(とはいえ毎月だから累計すれば相当数になるが)だし、郊外でかんたんに行けないから、逆に大勢が殺到して困るようなこともないだろう。

それから他人のブログを読むと、その商品や店のリンクがあるほうが役に立ってよいと感じることがとても多いので、これからはこのブログでもいいと思った店や物は積極的にリンクを貼っていこうと思っている。

ちなみに、4年前に書いた記事でこの傘の修理屋のおじさんに直してもらった傘、今でもじょうぶで使っている。
# by nanaoyoshino | 2012-06-02 01:49 | SimpleLife/普段着の英語

どこにもない平凡

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What about taking a walk to the port?
港まで散歩しようか?
You mean by that bloody bus?
あのばかげたバスで行くの?
(笑)Laugh
あ、私イギリス人みたいな言葉遣いした。
Did I speak like British?

「ばかげた」をイギリス英語では"bloody "と表現することが多い。
あんまり上品な英語とは言えないので仲のいい間柄だけで使うこと。
アメリカ人との会話でこういう語を使うと苦笑いして「イギリス英語」だと指摘される。
普段着の英語ピックアップ----------------


前々回若い友達が書いてくれたコメントで結婚相手についての自分の10代の頃のイメージを思い出した。

10代の頃自分の結婚相手はどんな人だろう、って考えただけで胸がつぶれそうに期待と不安を感じた甘酸っぱい気持ち。

今覚えているのは、当時なんとなく、
相手は
まるで遠い世界の人のような自分の想像をはるかに超える存在か、
そうでなきゃ
世間のどこにでもいる平凡そのものの男性、
どちらかなんじゃないかと思った。

まさか1人の人間が両方兼ねる、ということは想定してなかった。

今日たまたま横浜に行ったら、結婚式場のショウウインドウにロマンティックなウェデェングドレス。

ウェディングは女の人生のクライマックスだと思う。あんなドレスきてウェディングしたかったな、、、だんながしたくないと言うのであきらめてなんにもしなかった。

「あんたは私の王子様かしら?白馬に乗ってやってきたのね」って冗談で聞いた。

その冗談の発端は白馬か知らないが子どもの頃近所で馬に乗ってたという話を聞いたから、自分のじゃなく牧場で貸し馬を借りてだが。

反応は秘密にしておこう。
# by nanaoyoshino | 2012-05-31 04:07 | SimpleLife/普段着の英語