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つながるカタチを求めて

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「ところで辞めてどうするの?てみんな当然聞いてくるのに、うまく説明できたためしがない」って書いたんだけど、まだまだこれから送別会っぽいこともあるし、聞かれるので考えた。簡単に言えばやりたいことが多くて、ひとつのことだけやってるのがむしろ人生のリスクなんじゃないか、っていう感覚。

家買って大家になるとか、っていうのは、もちろんひとつの仕事としてやるのであれば責任が伴うので、いい加減にやるつもりはないけど、自分にとってはあくまでも年金みたいなもの。経済的な安心というか、ほかのもっとやりたいことのための、サポート的手段に近い。まったくお金の流れを知らなくて済む働き方から、自分で管理する働き方へ移ることは重要な目的のひとつではあるけど、メインじゃない。

まず家族ともっとココロの余裕を持って接したい。ものごころついたころから、家族を何より大切にしたい考えは変わってない。だからこそ、「仕事優先」が幅をきかせる日本と違って、そういう考え方が常識として通用するヨーロッパ系の人と結婚することに自然となったんだろうと思う。なのに日本社会にどっぷりつかって、夫の顔を見る時間も十分ない日がけっこうある、家事も夫まかせ、という毎日がちょっと違う気がして。

イギリスにいる夫の家族、もちろん日本の自分の家族、友達にも、もっと会いたい。人生1回しかないのに、仕事にかまけて10年も会えない人が大勢いるのは寂しすぎると思う。たとえば会いたい人は国内から海外まで何人かいる。でもその中の1人である、先日書いた、ずっと前退職した上司がすでに亡くなってたこと、偶然会社を辞める数日前に聞いた。そのことは「もうとりかえしがつかない」けど。

それから自分が関わってるNGOなどでもっと活動できるようにするため。まあ量的には言うのもおこがましいほどたいしたことないけど長年関わってきたNGOでは、自由な表現活動を規制する国家に、監禁されたジャーナリストや芸術家を釈放するよう手紙を書いている。さらにその国家が表してほしくかった事実を世界に報告する、という地味な作業をしてる。

今たとえばガザ侵攻とかダルフールとかマスコミが報道して広く知られてるけど、知られてない事実はもっともっとあると思う。その情報の発信者が逮捕されたり処刑されてたら、他の人は誰も知らず、助けることもできない。そのことを世界が知らないと、何も始まらないよね。

私はずっとコミュニケーションに関すること、アートに関わることが好きだった。仕事もまさに広告制作はコミュニケーションやアートに関わる仕事だし。趣味の上でも仕事の上でも表現することが自分のテーマみたいな感じだ。だからこういうNGO活動の趣旨と何か自分の仕事上のスキルがなんらかのカタチでつながればいいなあと思ってる。

<写真について>
都会の中の不思議スポット、都市計画緑化地区(だったけ?)私とVはここを「イギリスの丘」と名づけて毎週のように散歩する。本当にイギリスの丘にソックリだけど羊のかわりにカラスが草の上にたくさんとまって何かをつついてた。
撮った場所:東京
by nanaoyoshino | 2009-01-21 11:38 | hundreds of days off
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