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ゼロの家

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最近ブログを更新してませんでした。家の契約のことでアタマがいっぱいだったので。借地の家を買うことにした。ちょうど契約の日が会社を去る週の週末。不思議な偶然。家はべつに辞めることになったから探し始めたのじゃなく、4年くらい前から探してて、たまたまこれまで売る側とこちら側、それから仲介業者3者の合意に達せず、買えなかっただけ。

家を買って貸す、というのは最近「不動産投資」と呼ばれて、その手のブログも多いので同じことを書いてもしかたないと思う。だからどんな家を買って資産がいくらになった、とか利回り何パーセント、とか書いても意味がないと思う。

ヴィンセントに「ブログ何書いたらいいかなあ」って言ったら、「生活が変わるその様子を書いたら?変えようとするってことは、夢と現実があるワケでしょ」って言って、ハッとひらめくものがあったので、そうそう、それを書こうと思う。

買うつもりの家はたまたま借地だったのだけど、所有権に変えて売りたいという売主を説得して借地のままにしてもらった。所有権にされると買えないけど、借地なら価格が下がって買えるから。でも考えたら所有とか資産とかにはあんまりこだわらない自分にぴったりだという気がする。

サラリーマンは、自分で税金を管理する必要がないから、サラリーマンを辞めることで自分で税金を管理しなくちゃならない。国家とお金に興味がなくても、国家やお金と関係なく生きることができる人はいない。自分も影響下にある、国家と自分のお金のしくみを知るために会社を辞めたのだ、と言っても間違ってはいない。とにかく私は行動範囲について、国内にとどまらざるをえない今の働き方が不自由だった、ってこともほかにも辞めた理由はあるけど。

旅への好奇心が世界を知ることに向かってるとすれば、国と経済への好奇心も、間違いなく、サラリーマンの自分が知らなかった、世界の一面を知ることだ。無銭旅行の自由さと、この「資産価値のない家」から家賃を生み出そうと(まだ何も生んでないけど)するスタイルは少し似てないかなあ。
by nanaoyoshino | 2009-01-11 00:36 | hundreds of days off
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