お葬式のこと


カトリックでは遺体を棺に入れてそのまま墓地に埋める。映画ではよく見たが初めて実際に立ち会うと何もかもが自然なことのように思えた。つい先日のように、今は棺に眠るVのお父さんと、若くして亡くなったVのお母さんのお墓参りをしにこの場所にたたずんでいたたことまでが。

Vのお父さんが、洗礼、結婚など人生の節目となる儀礼を行った教会では、棺が祭壇に運ばれた以外、まるでふだんのミサのようだった。神父さんがVのお父さんの生きた軌跡を短く話す前、「彼の人生を祝うためにお集まりいただき感謝します」と言った。

私もVもよく歩いた小道の入り口にある静かな墓地を私は初めて見たときから好きだ。昔炭鉱と港をつなげていた線路跡で、Vの実家があったところのすぐそばにある。墓室のようなものはなくて、穴へロープでおろした棺に聖水と土を、家族でかける。この墓地はもういっぱいで新たに墓が作られることは叶わないと聞いた。私が死んだらどこに埋められるのだろう。

墓地の近くのゴルフクラブのラウンジに親戚の人たち30人くらいで移動した。丘の頂上にあって緩やかな丘が連なるイギリスらしい風景が広い窓に一望でき、春のようなすばらしい天気の日だった。飲み物はカウンターで、食事は軽食が並べられて自由にとる立食形式だったので、みんな適当にテーブルを囲んだり移動して話をする。Vのお父さんの弟の一人と初めて会った。Vから犬が好きな人と前から聞いていたので、犬を今も飼っているかと聞いたら、その後は彼と彼の奥さんと、彼らが一番好きなジャックラッセルの話ばかりになった。
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by nanaoyoshino | 2012-03-05 10:30 | hundreds of days off
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